フェイスブックの仮想通貨リブラ開発を主導するデービッド・マーカス氏は、ロイター通信に対して、リブラが複数の法定通貨の裏付けによるステーブルコインだけでなく1つの法定通貨の裏付けによるステーブルコイン開発も目指すことを認めた。
ホワイトペーパーも以下の文言が新たに追加された。
「我々は、(これまでの)リブラ≋LBRに加えてシングル通貨のステーブルコインも開発することでリブラネットワークを強化する。まずは、≋LBRに含まれるいくつかの通貨(例えば、リブラUSDもしくは≋USD、リブアEURもしくは≋EUR、リブラGBPもしくは≋GBP、リブラSGDもしくは≋SGD)で始める」
昨年6月に発表されたリブラだが、米議会を中心に既存の金融システムに対する悪影響を批判されてきた。
新たなホワイトペーパーは、「≋LBRは複数のシングル通貨のステーブルコインから切り離されたデジタル資産になることはない」とし「≋LBRはリブラネットワークにおける複数のシングル通貨のステーブルコインの一部の合成からなるデジタル通貨になる」と述べた。
以前は複数の法定通貨バスケットからなるステーブルコインと説明していた。
さらにリブラは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)との連携も望んでいることを記した。
「実際、中央銀行デジタル通貨(CBDC)が現実のものとなれば、リブラの決済システムをアップグレードして公共セクターのイノベーションを支えるというのは我々の目指すところだ」
翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン