リブラ協会は、クレディスイスの幹部であるスターリング・ダニーズ氏を最高コンプライアンス責任者(CCO)に採用する。コインテレグラフに共有された声明文から明らかになった。

ダニーズ氏は、クレディスイスの金融犯罪コンプライアンス部門のグローバルヘッド。2020年のいずれかの時点でクレディスイスを退社し「年末に」リブラに入る。

同氏は、ゴールドマンサックスやデロイトなどで勤務経験がある。「数十億人をエンパワーするためデジタル決済スペースに革新を起こすことを目指すリブラに入れて光栄だ」と述べた。リブラの安全面やコンプライアンス面で能力を発揮したいと抱負を述べた。

リブラは最近、コンプライアンス面で強化をしている。

先日にはHSBCの最高法務責任者(CLO)のスチュアート・レヴィー氏を最高経営責任者(CEO)として採用。また、法務部長として金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)の元ディレクターを迎えた。

リブラは昨年6月のホワイトペーパー発表以降、金融システムへの脅威やプライバシー侵害、マネーロンダリングなどの観点から米議会を中心に批判を浴びた。今年4月にリブラは複数の法定通貨の裏付けによるステーブルコインだけでなく、1つの法定通貨の裏付けによるステーブルコイン開発も目指すことを認めた。米ドル連動のステーブルコインに舵を切るのではないかという見方も出ている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン