韓国のテック大手LG電子が、会社定款に新たな事業分野として、ブロックチェーンと仮想通貨を正式に追加した。

韓国の現地報道によれば、LGは木曜の年次総会で、明確な仮想通貨関連の目的を2つ追加した。1つが「ブロックチェーンベースのソフトウェアの開発および販売」、もう1つが「仮想通貨の販売および仲介」である。これらの新たな目的から、LGが何らかの形で仮想通貨取引所を設立するのではないかという憶測を呼んでいる。

同社が独自の取引所やプラットフォームを立ち上げる意向を持っているのではないかという問いに対し、LGの広報担当者は、「まだ何も決まっていない。幅広く事業分野を挙げたに過ぎない」と述べ、憶測を和らげた。

LGが仮想通貨関連の市場を作ろうとしているという噂は、ビットサムのホ・ベクヨンCEOが今年初め、取引所が「大企業」と協力して非代替性トークン(NFT)市場の開発に取り組んでいることを認めたことで浮上した。

LG電子は今月初め、ブロックチェーン技術企業カカオ傘下のグラウンドX社と協力して、NFTに全面対応するスマートテレビのラインナップを導入することを発表し、NFTの採用と統合の戦線に躍り出ていた。また、オンラインアートのオークション事業者ソウル・オークション・ブルーと提携し、NFTベースのアート作品に関連するプロジェクトを今後さらに実施することも発表している。