仮想通貨の資産管理プラットフォームのレッジャーX(LedgerX)で、米商品先物取引委員会(CFTC)が認可する、ビットコイン(BTC)の貯蓄商品がローンチされた。フォーブスが15日に伝えた

 LedgerXが導入する貯蓄商品は、CFTCのデリバティブ決済機関(DCO)ライセンスとスワップ執行ファシリティ(SEF)ライセンスを取得している。LedgerXでは、ユーザーがビットコイン資産で利益を得ることをができる。ユーザーは単にホールドして値上がりを期待するだけでなく、「コール・オーバーライト」と呼ばれる手法を駆使し、BTCから法定通貨ベースの利益を上げることができる。投資家はLedgerXにBTCを預け、やや長期で、高い権利行使価格でコール・オプションを売却する。

 このプロジェクトは、BTCのオプション取引を基本的なポイント・アンド・クリック形式で簡略化するもので、知識が豊富とは言えないロングの投資家が、保有資産を増やせる可能性がある。ユーザーは商品のインターフェイスを使って、予測されるインプライド・レートと、利益を上げたいBTCの数量を選択できる。チョウ氏は以下のようにコメントしている。

「このインターフェイスは、ビットコインを預けるだけで資産を増やしたいと思っている、ビットコインの長期保有者に間違いなく適している」

 フォーブスによると、ここ3か月間のLedgerXの取引の70%をオプション取引が占めている。オプション契約は3か月と6か月の期間が用意されており、LedgerXはサービスごとに取引手数料を課している。

 14日にはシカゴ・マーカンタイル取引所が、米ドルに対するイーサリアムの参考レートとリアルタイム指数の提供を開始した。レートは、「規制を受けた初の」イーサリアム先物を先週ローンチした、デジタル資産取引所のクリプト・ファシリティーズ(英国)との提携によるものだ。