NEMウォレットなどを手がけるLCNEM(京都市)は25日、日本円とペッグしたステーブルコインの販売を開始したと発表した。仮想通貨はボラティリティの高さなどにより実社会での利用が進んでいないが、ステーブルコインを発行することで、ブロックチェーン普及の一助にしたい考え。
NEMブロックチェーンのモザイクという機能を使って独自トークンを発行する。マルチシグ機能を利用してセキュリティを高めているという。購入は、ネム用ウォレットのLCNEMウォレットから可能。
仮想通貨の販売には仮想通貨交換業登録が必要となる。交換業者ではないLCNEMは、ステーブルコインを、実際には商品券やプリペイドカードといった前払式支払手段として販売する。同社の代表取締役の木村優氏のツイートによると、出金の際は法定通貨には対応しない。
法的には前払式支払手段となります。出資法をふまえ、法定通貨への換金ではなく、kyashやアマゾンギフト券等極めて流動性の高い他の前払式支払手段を販売することでステーブルにします。
— Yu Kimura (@YuKimura45z) 2018年6月22日