Zee Newsは、平均1億5,000万人以上の視聴者を保有するインド最大のニュース系列だ。最近そのZee Newsが、価格予想やビットコインのそのポテンシャル、グローバルなユースケースなどに関連したビットコインの全貌の特集を組んだ。Zee Newsの編集中を務める、Sudhir Chaudhary氏は、ビットコインの増え続ける需要を鑑みればその価格は1万ドルにも達するだろうと自身の見解を語っている。

放送された生番組には何百人ものリアルタイム閲覧者がいた中、Chaudhary氏は、ビットコインを”世界で最も価値のある通貨”と称した上で、最近のインド政府によるビットコイン取引所の差し押さえについて議論するため、Zee Newsは、完全にビットコインに焦点を当てた部署を設けるのだと語っている

 

現在、インド政府がビットコイン取引所を閉鎖し始めようと動き始めているため、弊社もまたこの新たな部署の立ち上げを決めています。ドラッグの売人がビットコインを利用しており、インドの政府機関の1つである麻薬取締局が500 BTCを押収したと言っていました。1BTCは4万5,000ルピーですから、凍結された額は約2億ルピーと25ラックに相当します。

 

強気なビットコインと、借金主体の貨幣システム

 

インド国内において、ビットコインを取り巻く様々な懸念や政策があり、大手のビットコイン取引所の中には、いくつか政府の圧力により閉鎖に追い込まれているところがあるにも関わらず、Chaudhary氏は大勢のオーディエンスに向かい、急速な価格上昇を続けるビットコインについては注目すべきだとして、その合法性が国によって批判される前によく考えるべきだと語った。

Chaudhary氏は、Zee NewsにおいてDaily News & Analysisのホストも務めているが、銀行や現行のインド国内の貨幣システムについて激しく非難しており、インドの人口全体の3%か、或いは、地方銀行の客層の少数の割合であっても、彼らが資産を銀行から引き出そうとすれば銀行は十分な資本がないために立ちいかなくなるだろうと語っている―

 

実は、たった国民の3%が全額銀行口座から引き出そうとしただけで、銀行は彼らに支払いを行うことができなくなってしまうのです。貨幣システム全体が政府と銀行に依存しているためです。もし銀行が破産してしまえば、すべての資産が失われてしまいます。しかし、ビットコインは、こういったしがらみや、銀行に依存する危険性から脱っしようと試みているのです。

 

さらに重要な事は、彼が、利用者の資金の大半は企業や高所得者に対して貸し出されていて、口座取引明細書に表記されている数字が果たして本当に引き出せるかもわからず全く安心できないと強く発言している点だ。

“しかし、銀行に現金を預けて置けば、銀行は多くの金額を人々に貸し出すことができます。銀行口座に示された金額分確かにあるように思えても、実は存在しないかもしれないのです”と、Chaudhary氏は、さらに強調して語った。

究極的には、Chaudhary氏は、既存の貨幣システムや、政府と中央銀行の独占的運営に強く依存している銀行サービスとは違い、ビットコインであれば金融機関や個人が、各自の資産をそれぞれ自分たちで確実にコントロールできるようになると考えているのだろう。