DappRadarのレポートによれば、2025年2月、いくつかのレイヤー2ブロックチェーンにおけるゲーム活動が2万%超の急増を記録した一方で、1日あたりのユニークアクティブウォレット(dUAW)数は減少した。

Abstractがトップ、ソニーのSoneiumが続く

イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるAbstractが、dUAWの増加率で全チェーンのトップとなり、2万%以上の成長を記録した。Abstractは、NFTコレクション「Pudgy Penguins」の親会社であるIglooによって開発された。

これに続いたのは、ソニーが開発したイーサリアムL2ブロックチェーンのSoneiumで、3200%以上の成長を記録。さらに、もう1つのL2ブロックチェーンであるLineaが1000%以上の成長で3位にランクインした。

ユニークアクティブウォレットの月間増加率 Source: DappRadar

AbstractとSoneiumでは、2つのゲームがアクティビティ増加の原動力となった。Abstractでは「Treasure Ship」が約7万2000のUAWを獲得し、Soneiumでは「Evermoon」が約3万2000のUAWを記録している。

全体のdUAWは減少

レイヤー2ブロックチェーン上のゲーム活動が活発化しているものの、全体のdUAW数は前月比16%減の約580万にとどまった。レポートでは、ブロックチェーンゲームはこれまで市場を支配してきたものの、経済環境の変化により投資家の関心が分散型金融(DeFi)に戻っていると指摘している。

「市場の不確実性によりトレーダーがポジションを手放す中、DeFiが現在最も支配的なセクターとなっている」とレポートは述べている。

現在、dUAW数において最も支配的なブロックチェーンは、BNBスマートチェーン上に構築されたレイヤー2ブロックチェーンであるopBNB、分散型アプリケーション向けに設計された独立型レイヤー1ブロックチェーンのAptos、そしてSkaleチェーン上のNebulaだ。

レポートによると、2025年2月のブロックチェーンゲームへの投資額は5500万ドルに達し、1月から243%増加した。そのうち92%がインフラ開発に充てられている。