4600万ドルのカイバースワップの不正流出の背後にいるハッカーが、盗まれた資金の返還に関する条件をついに提示し、それにはカイバー社の「完全な経営管理権」が含まれている。

11月30日、カイバースワップを攻撃したハッカーは関連する利害関係者に宛ててオンチェーンでメッセージを送った。ハッカーは、カイバー社の管理権、カイバーDAOの一時的な全権限と所有権、同社に関連するすべての文書、そしてカイバー社のすべての資産を含む要求を提示した。

カイバースワップチームへのハッカーのメッセージ. Source: Etherscan

それと引き換えに、ハッカーは同社の経営陣が持っている権利を公正な評価で買い取ると約束し、「今後の事業での成功を願う」と約束した。ハッカーはまた、新体制下で従業員の給与を2倍にすることも約束した。彼らは、残りたくないと思う人もいるだろうが、それでも12ヶ月の退職金と完全な福利厚生、新しいキャリア探しの支援を受けることになると書いた。

また、ハッカーは、トークン保有者と投資家も、トークンが「もはや無価値でなくなる」という点で移行の恩恵を受けるとも述べた。

「これでも甘さが足りないだろうか?さらに進めよう。私の経営下で、カイバーは完全な変貌を遂げるだろう。それはもはや7番目に人気のあるDEXではなく、まったく新しい仮想通貨プロジェクトになるのだ」

流動性プロバイダーについては、ハッカーは最近のマーケットメイク活動に対してリベートを贈ると約束している。リベートは被った損失の50%になる。「これは恐らくあなたが望んでいたよりも少ないだろう。しかし、それはまた、あなたが受けるに値するよりも多い」とハッカーは書いた。

ハッカーはこれが最善で唯一のオファーであると説明した。ハッカーによると、カイバーチームは12月10日までに要求を満たすべきだという。そうでなければ「条約は成立しない」。ハッカーはまた、カイバーで行った取引に関して何らかの代理人が彼らに連絡した場合、条約は無効になると脅した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン