「クラーケン・ベンチャーズ」のマネージングパートナーであるブランドン・ガス氏は、新たなファンドでアーリーステージの創業者に焦点を当てつつ、事業全体を支援するとコインテレグラフに語っている。ガス氏は、同社がアーリーステージのベンチャー投資を「数百件」完了した豊富な経験を持っている点を強調した。
「クラーケン・ベンチャーズ(KV)の次のファンドは、既存のテーマを強化し、創業者を初期資金からIPOまでの全プロセスで支援し続けるだろう」とガス氏は述べている。
これはクラーケン・ベンチャーズの2つ目のファンドで、クランチベースによれば、2021年に発表された前回のファンドは6500万ドルを調達している。2つ目の新ファンドの1億ドルを目標としており、ブロックチェーンと仮想通貨関連プロジェクトのベンチャーマーケットがやや低迷している中でも、大幅な増額を示している。
ガス氏はまた「小規模なファンドが起業家と投資家に最善のサービスを提供し、起業家がより積極的なパートナーを得ることができ、データは圧倒的に小規模なファンドが大規模なファンドを上回ることを示している」と述べており、このファンドが1つまたは2つの大型投資にはならないことを示唆した。ただし、ファンドの「大部分」がフォローアップ投資に充てられるとの指摘もあった。
クラーケン・ベンチャーズはこれまでに少なくとも32の企業に投資しており、その大半はシリーズAの資金調達だ。最近では、フィンテックスタートアップ「ライトフット」の1500万ドルの資金調達に参加した。
これまでの投資対象には、人工知能(AI)企業、分散型金融組織、数多くのブロックチェーン技術企業が含まれている。ガス氏によれば、クラーケン・ベンチャーズは独立した組織でありながら、そのミッションは仮想通貨取引所クラーケンと一致し、「ブロックチェーンベースの製品を開発するアーリーステージの創業者を支援することで、よりオープンで透明な金融システムを作り出す」という。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン