クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。
ビットコインは4日続伸して一時5万5000ドルをつけた後、小休止モードに入った。仮想通貨投資家が代わりにマネーを投下したのはアルトコインだ。10月6日(UTC時間)にビットコインのドミナンス(時価総額全体に占める割合)が2ヵ月近くぶりに45%をつけた後、1.3%ポイント下がっている。
年末ラリーに対する期待は日に日に高まっている。昨日、ソロス・ファンドの最高投資責任者(CIO)であるドーン・フィッツパトリック氏が、同ファンドがビットコインを保有していることを明かした。同氏は、「ビットコインは本当にインフレヘッジとしてだけ見られているのか」と疑問視し、「メインストリームへのキャズム(乗り超えるべき溝)を超えた」とまで発言した。
また、本日、米証券取引委員会(SEC)が大多数の資産をビットコインで保有する企業の株価と連動するETF(Volt EquityのETF)を承認した。年末に向けて、ビットコインETFの承認に対する期待がますます高くなった。
アニマルスピリッツの高まりを示すデータもある。
ステーブルコインの供給量は増加傾向を維持したままだ。年初は270億ドルしかなかったが、現在は1200億ドルほどに到達。過去30日間だけで50億ドルほどのステーブルコインが新たに発行された。一方、同じ期間でビットコインはたった2%しか上がっていない。