著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

仮想通貨業界はイーサリアム(ETH)の話題で持ちきりだ。

過去2、3日、ビットコインが4万ドル付近でもたもたする中でも、イーサリアムは勢いを失わなかった。7日間でビットコインは5%のプラスを記録する一方、イーサリアムは17%も上昇した。

8月5日には大型アップグレード「ロンドン」が控えている。とりわけ、取引コストの高騰が問題となっていたイーサリアムにおいて、手数料システムの改善や供給量にデフレ圧力をもたらす改善案「 EIP-1559」への期待が大きい。長期的には、イーサリアム価格にとって強気材料とみられているようだ。

ただ、「ロンドン」前のイーサリアム急騰は、典型的な「噂で買って事実で売る」の動きかもしれない。「ロンドン」後の調整には警戒が必要だ。

また、NFT市場が再び活発になっていることも注目だ。

先週金曜日、起業家のGary VaynerchukがCryptoPunk(クリプトパンク)のNFTアートを1600ETH(約4億円)で購入。同日にCryptoPunkの他の347作品が合計約50億円で売却された他、シンガポールに拠点を置く仮想通貨ヘッジファンドThree Arrows CapitalがCryptoPunkの作品を爆買いするという観測も出た。

CryptoPunkの盛況ぶりはNFT市場全体にも波及。NFTプラットフォームのOpenSeaによると、直近の取引高、取引数、ユーザー数は急激に増えた。

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