著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

ビットコインは3万ドルを下回って今年最安値付近に迫った後、3日連続で反発した。ただ、「最悪期を脱した」や「底をついた」といった大胆な主張を展開するのは時期尚早だ。過去に見たように、まだ調整相場のど真ん中であるかもしれないし、しばらく保合い後に上昇トレンドに戻るかもしれない。

過去1ヵ月で学んだことがあるとすれば、それは「ヘッドラインのリスク」だろう。仮想通貨市場はまだ一人のインフルエンサーによる発言やメディアの過激な見出し(ヘッドライン)に左右されやすい。今後もネガティブなヘッドラインには要注意だろう。

また、6月25日金曜日には23億ドル相当という巨額のビットコインオプションが満期を迎える。内訳は、コールオプションが13億ドルでプットオプションが10億ドル。

コールオプションは「買う」権利でありいわば「強気」要因、プットオプションは「売る」権利でありいわば「弱気」要因だ。オプション取引は、あらかじめ定められた期日(満期日)にあらかじめ定められた価格で対象の資産を買い付ける、もしくは売り付ける権利を売買する取引だ。

様々な思惑から金曜日の前に現物のビットコイン相場に影響を与えようとする大口投資家もいるかもしれない。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。