著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

ビットコイン強気サイクルの天井はどこか?クラーケン・インテリジェンスは、毎週、6つのチャートを更新して歴史的な相場の天井と現在地の距離感を定点観測している。

今回は、複数のチャートで大きな動きがあった。「ビットコインPi」指数では歴史的にサイクルの天井を示す「クロス」が見られた。一方、「ビットコイン強気相場 週間サポート」によると、調整局面でも4万ドルを下回る可能性は低い。

①ビットコインPi指数

ビットコインPi指数は、111日間移動平均線と350日間移動平均線×2 を使ってマーケットサイクルの天井を探る方法。歴史的に双方がクロスした時点がマーケットの天井となってきた。

出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコインPi指数 」

過去の例を見てみると、2013年4月6日、ビットコインが229ドルの時に2つの平均線がクロスし、約3日後にサイクルの頂点に到達した。また2013年12月4日、ビットコインが1130ドルの時に2つの平均線がクロスし、約5日後にサイクルの頂点に達した。さらに2017年12月16日、ビットコインが1万9660ドルの時に平均線がクロスし、同日にサイクルの頂点に達した。

現在、111日間移動平均線は4万5168ドルで350日間移動平均線×2は4万5154ドルとなっており、2つの移動平均線はクロスした。ビットコイン史上で4回目の出来事であり、ビットコインのマーケットが近く天井をつく可能性を示唆している。ただビットコインPi指数は、クロスしたら必ず弱気相場に入ることを示すわけではない。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。