韓国最大の通信企業KTが、ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)プラットフォーム事業を3月に正式に開始する計画だと発表した。ブロックチェーンサービスを開発したい企業がコストや時間を大幅に削減できること、ブロックチェーン専門開発者がいなくてもスマートコントラクトを実装できることをうたっている。現地ニュースメディアiNew24が2月21日に報じている
今週KTは、ブロックチェーンに関心を持つ企業にそのコンセプトを公開。同社は、韓国国内のブロックチェーン産業の活性化に寄与したいとしている。
KTは、2018年7月に立ち上げた商用のブロックチェーン・センターを介して、ブロックチェーン関連製品の提供を続けている。
ブロックチェーンセンター長 Seo Young-il氏は、KTのBaaSプラットフォームでブロックチェーン産業への参入障壁を下げ、パートナーとともに成長するエコシステムを構築したいと述べたという。
我々は、韓国のブロックチェーン産業を発展させたい
iNew24によれば、KT BaaS説明会には、ブロックチェーンの導入を検討している43企業が参加。自社の事業においてどのようなケースでブロックチェーンを活用できるか興味を持っていたという。
またKTは、自社の中核事業領域を超えて、独自の地域通貨「Kトークン」を設計。韓国・金浦において4月にローンチ予定で、年間約110億ウォン(約10億円)分の発行を予定としている。
韓国では、政府レベルでブロックチェーンを推進している。韓国ソウル市は、2022年までにブロックチェーン企業含むスタートアップに対して1兆2000億ウォン(約1177億円)を投資すると発表したばかりだ。