メッセージアプリ「カカオトーク」を運営する韓国のカカオは、カカオトーク上に公開予定の仮想通貨ウォレット「クリップ(Klip)」のページを一部公開した。ニュース1コリアが8月12日に報じた。

報道によると、ウォレットは実際にカカオトークに追加される予定で、今回、カカオトークの「More」タブに同ウォレットのページが追加された。カカオの匿名の幹部は、同ウォレットは今年後半に公開予定だとしている。

クリップは、カカオ傘下のブロックチェーン開発企業「グラウンドX」が開発する。ユーザーは、オンラインで稼いだ同社のトークン「クレイトン(klaytn)」を同ウォレットに保管することが可能になる。同ウォレットは、金融、コンテンツ制作、ブロックチェーン基盤のゲームなどのアプリケーションをサポートするとともに、複数のノンファンジブル(代替不可能)トークンもサポートするとされる。

今年6月に公開された同社の「クレイトンメインネット」と提携するトークンをサポートする予定で、公開されたページには現在、提携トークンのエアブロック、ぺブル、スピンプロトコルのロゴが表示されている。

カカオトークは、今年6月時点で、世界に5000万人のユーザーがいるとされる。グラウンドXのハン・ジェソンCEOは、仮想通貨へのアクセスを最大にするために同アプリにウォレットを統合することにしたと強調している。


カカオのメインネット参加企業の時価総額合計は648億ドル(約7兆円)で、今年10月までに34のdAppsが利用できるようになると報じられている。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版