ビットコイン(BTC)の供給量が、ここ何年も見られなかった低水準にまで減少している。クリプトランクの最近のツイートによれば、仮想通貨取引所で保持されているビットコインは、総供給量のわずか6.3%(130万BTC)に過ぎないという。

供給量の減少は目新しいことではなく、BTCブロック報酬が半分にカットされた20年のビットコイン半減期以来、減少傾向にある。それに続いて取引所でのBTCの入手のしやすさも落ち、その傾向は過去1年で徐々に強まっている。BTC供給量のうち取引所ウォレットが占める割合は、BTCが史上最高値を付ける20年のクリスマス直前の10月には9.5%だったのに対し、今年7月は7.3%だった。6.3%という12月の数字は、21年の最低水準である

興味深いことに、コインベースのBTCウォレットの優位性も低下している。この米国の取引所はかつて、他の全ての取引所を合わせた量よりも多くのBTCを保管していたが、そのシェアは過去1年の間に50.52%から40.65%に下がった。

このニュースの前にも、ビットコインの上昇相場と一致するポジティブな価格指標がいくつかあった。まず、「流動的」な状態から「非流動的」な状態になるBTCの供給量が月間10万BTCとなる中で、非流動的なBTCの供給が冬の間凍結されている。つまり、採掘されている量よりも多くのBTCがコールドストレージにしまい込まれているのだ。

オンチェーン分析会社のグラスノードは、取引所の動きに関してさらに強気のニュースを伝えている。BTCの取引所流入量の7日移動平均が5ヶ月ぶりの低水準である978.452BTCに達し、週を追うごとに減少している。取引所に送られるBTCはますます少なくなっており、取引所の供給不足は今後も続くかもしれない。

また、個人投資家の多くと企業の一部は、保有するBTCを取引所で保管していることにも注意する必要がある。「非流動的な」BTCが減る可能性もあることを示しているからだ。BTC保有者の中には、BTCをオフラインでコールドストレージに保管する代わりに、取引所に鍵を管理してもらう者もいるだろう。