JPモルガンのデジタル変革イニシアチブにおいて、ブロックチェーンは同行のロードマップの要となる技術のようだ。マーケットリサーチのResearchAndMarkets.com(RM)が3日に分析結果を報告した。

RMは、ライバル銀行、非金融企業、フィンテックスタートアップに対する「競争力」確保するためのJPモルガン全体の戦略を分析した。2018年の技術支出額は108億ドルで、うち50億ドルはフィンテック投資に振り分けられるという。

この調査では、JPモルガンのデジタル変革ロードマップを分析し、ビッグデータ、クラウド、人工知能(AI)、ロボティクスなど、銀行が追求している最先端技術の中でブロックチェーンが最初にリストされていると指摘している。

アクセラレータやインキュベーターの設立、投資、フィンテックスタートアップとのパートナーシップ提携、既存システムからより新しいより破壊的なソリューションへの移行など、JPモルガンが取り組んでいるさまざまなアプローチについて概説している。

RMが強調しているように、これらすべての戦略は、トップのデジタル銀行になるための戦略の一部だ。この調査では、他の市場参加者が同様に幅広いフィンテック革新を「受け入れる」ように勧告している。

コインテレグラフは先週、JPモルガンは、同行のブロックチェーン決済プラットフォームを75以上の多国籍銀行に拡大したと伝えた。このプラットフォームは、ゴールドマンサックス、カナダ国立銀行を含むパートナーと4月に最初のテストを開始している。

8月、JPモルガンののCIOロリ・ビール氏は、ブロックチェーンが数年以内に「既存の技術に取って代わる」との予測をしている。