JPモルガン・チェースが、ブロックチェーンとスマートコントラクトのプラットフォームであるクォーラムを、独立会社にすることを検討している。情報筋の話としてブルームバーグが23日に伝えた

 イーサリアム・ブロックチェーン上で稼働し、イーサリアム・ゴー・クライアントを手本にしているクォーラム・プラットフォームは16年に構築され、製薬会社のファイザーやジェネンテック、そしてマイクロソフト・アジュールなどが使っている。 

 独立会社にすれば、より多くの提携に繋がる可能性があるが、クォーラムがより良く機能するようになるかは、結論がまだ出ていないという。別の匿名の情報筋がファイナンシャル・タイムズに語った話によると、クォーラムに伴うJPモルガンの名前が、JPモルガンの競合相手で、潜在的なパートナーを敬遠させる可能性があるという。

 JPモルガンの広報担当者、ブライアン・マーキオニー氏は、「分散台帳技術はビジネスにおいて変革的な役割を果たすことになると引き続き確信しており、だからこそ多数のブロックチェーン・ソリューションを積極的に構築している」とメールで説明し、「クォーラムは金融サービスをも超えて、大きく成功した企業向けプラットフォームになっており、その可能性には胸躍るものがある」と続けた。

 イーサリアム企業連合(EEA)創設パートナーの1社であるJPモルガンは、その一環としてクォーラムを構築した。EEAは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンのプライバシー、スケーラビリティー、セキュリティを強化するために17年2月に立ち上げられた。EEAには、マスターカードやインテル、マイクロソフト、JPモルガン、サンタンデールなど現在200社以上が参加している。

 JPモルガンは、仮想通貨の背後にあるブロックチェーン技術を活用しているが、ジェームズ・ダイモンCEOは、かつてビットコイン(BTC)を詐欺と言ったこともある。その後、コインテレグラフに対し「仮想通貨の懐疑論者ではない」と語っている。

 JPモルガンは今年の2月初旬、仮想通貨はブロックチェーン技術を取り巻く革新的な潮流で、消えないとの見解を述べた。一方で、2月の年次報告書では、仮想通貨は金融機関を崩壊させる危険性があるとも記している。