JPモルガン、資本市場のインフラを合理化するブロックチェーン・プラットフォームのプロトタイプ発表

 JPモルガン・チェースが16日、ニューヨークのコンセンサスカンファレンスで、資本市場向けのブロックチェーン・プラットフォームのプロトタイプを発表した。これによりコスト削減と円滑な証券取引の実現を目指す。ウォール・ストリート・ジャーナルが16日に伝えた。

 同社のブロックチェーンセンター・オブ・エクセレンスのクリスティン・モイ専務取締役はWSJに対し、ブロックチェーンは資本市場のインフラに「変革をもたらす可能性がある」と語った。

 同氏は、膨大な資本が取引される資本市場には、「発行会社や資産運用会社から、手形交換所、ファンド管理会社まで」さまざまなステークホルダーの多くのシステムと情報フローが関わっていると説明し、「ブロックチェーン上で金融商品をネイティブに発行できるという保証は、そのインフラを共有できるということにつながる」と述べた。

 モイ氏によると、ブロックチェーンにより、複数の事業体が共有し参加できる単一の合理化されたアプリケーションを提供できる可能性があるという。これにより、大幅なコスト削減を実現でき、当事者間の信頼性の問題を克服できる可能性がある。

 JPモルガンは、サンタンデールやその他の大手銀行やテクノロジー企業とともに、イーサリアム企業連合に参加している。この非営利団体は、イーサリアム・ブロックチェーンのアプリケーションにおける相互運用性の実現と、プライバシーやスケーラビリティ、セキュリティの向上に重点的に取り組んでいる。

 今月上旬、JPモルガンがブロックチェーン技術の融合による、支払い、手形交換、決済システムの再構築に取り組んでおり、ブロックチェーンを活用した、銀行内、銀行間における即時のP2P送金システムの特許を申請した

 また16日には、同社のダニエル・ピント共同社長が、仮想通貨分野について「検討している」ことを認め、仮想通貨が自社の将来において「間違いなく役立つものになる」と述べた。一方で、従来の金融セクターの「トークン化」により、新たなサイクルが生まれる可能性があるとして次のように述べた。

「仮想通貨は本物だが、現在の形では不十分だ」