ブロックチェーン分析会社ルックオンチェーンによれば、匿名の高レバレッジ仮想通貨トレーダー、ジェームズ・ウィン氏が約480万ドルを清算された。
ルックオンチェーンによると、ウィン氏は火曜日に19万7000ドル相当のステーブルコインを担保に480万ドル規模のレバレッジポジションを開設していた。「復讐の時だ。正当に自分のものを取り戻しに行く」と、ポジションを取った当日にXへ投稿していた。
ウィン氏は、34BTC(約385万ドル相当)に40倍ロング、キングペペ(kPEPE)トークン1億2200万枚(約91万7000ドル相当)に10倍ロング、さらにハイパーリキッド(HYPE)712枚(約2万8000ドル相当)に10倍ポジションを取ったが、水曜日までにそのほぼすべてを失った。
ハイパースキャンのデータによれば、ウィン氏の関連ウォレット残高は記事執筆時点でわずか6万3133ドルだった。
ルックオンチェーンは「彼がハイパーリキッドで新しいポジションを開設するたびに、清算されるまでそう長くかからないようだ」とコメントし、高レバレッジ取引がもたらす急激かつ甚大な損失のリスクを指摘した。
巨額清算で悪名高いウィン氏
ウィン氏は、期限のない永久先物契約の取引で、数億ドル規模の利益と損失を繰り返してきたことで仮想通貨コミュニティ内で悪名を馳せている。永久先物は伝統的な先物契約に似ているが、限月が存在しない点が特徴だ。
多くの取引所では、証拠金を担保に複数倍のポジションを取るレバレッジ取引が可能であり、短期間での莫大な利益と壊滅的な損失の両方が発生しうる。
ウィン氏は今年5月、ビットコイン価格が10万5000ドルまで下落した際に1億ドルのロングポジションを清算されたことで話題になった。
それでも彼は数日後、SNS上でフォロワーに寄付を募り、再び1億ドル規模のレバレッジポジションを構築。しかしこのポジションも清算され、ウィン氏は一時的にXのアカウントを非公開化し、高レバレッジ取引の世界から短期間離れることになった。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】