Twitter(現X)の共同創業者であり、ビットコイン(BTC)支持者であるジャック・ドーシー氏によって資金提供されている非営利団体である₿trustは、新たな買収により、アフリカでのプログラムを拡大する。
この非営利団体は、アフリカでビットコインとライトニングネットワークのエンジニアを育成する組織であるQalaを買収した。この買収は、₿trustがグローバルサウスのビットコインオープンソースエンジニアの開発と教育を推進する使命を達成するのに役立つと、同団体は共同発表で述べた。
9月1日に完了したこの取引の一環として、Qalaは₿trust Builders Programmeに改称される。2021年に設立されたQalaは、アフリカのソフトウェア開発者を募集、育成、そしてグローバルなビットコイン企業とマッチングさせてきた。これにより、アフリカのソフトウェア開発者はグローバルなビットコインエコシステムで最も関連性の高いスキルを身につけることができる。

発表によると、Qalaはナイジェリア、ケニア、ウガンダなど42カ国以上にわたるアフリカ最大級のビットコイン開発者オンラインコミュニティを構築してきた。また、プログラムの卒業生は、ビットコインネイティブの銀行プラットフォームGalay、ライトニングベースのメッセージングアプリSphinx Chat、ピアツーピアプラットフォームBitnobなどの企業で職を得ているほか、₿trustとSuperlunarからオープンソースの助成金も獲得している。
買収条件に基づき、QalaのCEOであるフェミ・ロングエ氏とプログラムマネージャーのステファニー・ティットコム氏は、₿trust Buildersのプログラムリーダーとして₿trustに加わる。
₿trustの理事であるオジョマ・オチャイ氏は、「フェミと彼の優秀なチームを₿trustに迎えることができて、非常に誇りに思っている」と述べた。また、Qalaは「グローバルサウスでオープンソース開発を推進する上で、急速な進歩を遂げてきた」と付け加えた。
ドーシー氏は、2021年2月に₿trustの設立を発表した。当時の価値は500BTC(2370万ドル)で、当初はアフリカとインドのチームに焦点を当てていた。ドーシー氏のほか、この信託は当初、仮想通貨に友好的なラッパーであるジェイ・Z氏によって資金提供されていた。現在、この非営利団体は、アブバカル・ヌール・カリル氏、カーラ・カーク・コーエン氏、オビ・ノウソ氏、オチャイ氏を含む取締役会によって率いられている。