Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏は、分散型Twitterとなる「ブルースカイ(Bluesky)」のモバイル・アプリがプライベート・ベータテストに入ったことを明らかにした。

ブルースカイは、招待制のアプリとしてAppストアに登場し、招待コードでアカウントを作成することで、特定の人が体験できるようになった。

テッククランチの報道によると、iOSアプリ版は2月17日に開始し、2月28日の時点で約2000のインストールを集めている。Androidのテスター用アプリは、Google Playではまだ公開されていないようだ。

Appストアでのプレビューでは、ブルースカイはTwitterに非常によく似ており、ハンドルネーム、フォロワー、投稿、返信の表示方法など、Twitterの特徴を多く取り入れたインターフェースになっている。Twitterと同様のスタイルで、ブルースカイアプリのフィードには、「いいね!」、コメント、リツイートも表示されている。

Bluesky iPhone screenshots. Source: App Store

テッククランチによると、同アプリでは、265文字まで、またはTwitterの280文字よりほんの少し少ない文字数の投稿を作成できる。Twitterで投稿欄に表示される「いまどうしてる?(What's happening?)」ではなく、ブルースカイは、「最近どう?(What's up?)」と問いかける。ブルースカイのユーザーは、アカウントを共有、ミュート、ブロックできるが、リストに追加するなど、より高度なツールはまだ利用可能ではない。

Bluesky’s feed and notifications interface on private beta. Source: TechCrunch

ブルースカイは、分散型ソーシャルネットワークプロトコルを提供することを目的としており、政府や企業による影響からユーザーデータを自由にすることが期待されている。

ブルースカイは、最新の分散化技術のアイデアを統合した新しいソーシャルネットワークであるATプロトコルをベースに構築されている。もともと認証転送プロトコル(ADX)として知られていたATプロトコルは、サーバー間の新しい通信方法を可能にし、個人や企業がセルフホスティングで、1つではなく複数のウェブサイトを持つことを可能にする。