Cash AppやSquare、Afterpayを保有する決済企業のBlockは、成長を続けている。株主向けレターによると、2022年の第1四半期の粗利益は12億9000万ドルの前年比34%増となった。ただ、ビットコインによる収益は減少した。

営業コストも増加しており、2022年第1四半期は15.2億ドル、前年同期比70%増となった。 同グループは後払いサービスのAfterpayを買収したことが、コスト増の原因でと説明している。

2022年1月から3月までの売上高は合計で39億6000万ドルに達し、2022年比で22%減少した。この減少について、「ビットコインの収益が減少したため」と説明した。

ビットコイン取引とモバイル決済サービスを手掛けるCash Appによるビットコイン取引は、前四半期よりも減少した。

「Cash Appは2022年第1四半期に17億3000万ドルのビットコイン収益と4300万ドルのビットコイン粗利益を生み出し、それぞれ前年同期比で51%と42%減少した」

第2四半期にビットコイン価格が3万ドルを突破するのに苦労していることを考慮すると、第1四半期にビットコイン以外の収益が増加したことがプラス材料だ。ビットコインを除いた粗利は前年同期比44%増の22億3000万ドルで、音楽ストリーミングサービスのタイダルなどが貢献した。仮想通貨市場のパフォーマンスに全面的に依存しているわけではないようだ。 

さらに、POSデバイスを含む加盟店向け決済ソリューションのSquareのエコシステムも好調だ。前年比41%増の6億6,100万ドルの粗利益 を計上した。

四半期報告書では、ビットコインについて81回の言及した一方、仮想通貨という用語は一度も登場せず、ジャック・ドーシー氏のビットコインマキシマリストの考えが忠実に反映された。さらに、1000万以上のCash Appアカウントがビットコインを購入したと記載されている。Cash Appでは、イーサリアム(ETH)やドージコイン(DOGE)といった人気のある仮想通貨の購入はできない。