ツイッター共同創業者でビットコイン支持者のジャック・ドーシー氏が、マイナーがブロック報酬と取引手数料を再びコントロールできるように、新しいビットコインマイニングプールを支援している。
11月29日の発表によると、ドーシー氏は新しい分散型ビットコインマイニングプール「オーシャン」の親会社であるマンモリン(Mummolin )に向けて620万ドルのシードラウンドを主導した。
この 資金調達を通じて、ビットコインマイニングのプロセスを分散化し再構築することを目指すオー シャンの立ち上げを支援する。オー シャンはマイニングプロセスの透明性を高め、マイナーがビットコインマイニングプールではなくビットコインから直接ブロック報酬を受け取れるようにすることを目指している。
マンモリンの共同創業者で最高法務責任者のイアン・ノースン氏は、調達した資金は一般的な
企業目的に使用されるとコインテレグラフに語った。「私たちのキャップテーブルは非公開だが、何人かののOGビットコイナーやビットコインの 思想的リーダーがプロジェクトを支援していることを誇りに思っている」とノースン氏は付け加えた。マンモリンの共同創業者でありビットコインコア開発者であるルーク・ダシュジュニア氏は、ビットコインが真に分散化された通貨として存在するためには、マイニングプールの役割が変わる必要があると考えている。
「オーシャンは、マイナーが再び本当のマイナーになれる新しいタイプのプールだ。我々は最も透明なプールとして、またビットコインから直接新しいブロック報酬を受け取る唯一の非保管型プールとして立ち上げる」とダシュジュニア氏は語った。
マンモリンの共同創業者であり社長のマーク・アーティムコ氏は、従来型のBTCマイニングプールがブロック報酬と取引手数料を独占的に保管し、その後マイナーに分配すると指摘した。「これにより、彼らは自己の選択または法的要求により、個々のマイナーへの支払いを保留することができる」とアーティムコ氏は述べ、「オーシャンの非保管型の支払はこのリスクとプールのマイナーに対する不当な影響を取り除く」と主張する。
オーシャンの支持者であるドーシー氏は、このプラットフォームがビットコインを脅かす可能性のあるマイニングプールのさらなる中央集権化の問題を解決すると確信している。「ビットコイン全体にとって良いプロジェクトであり、私と私の会社個人にとっても有益なものを見た場合、私にとっては単純な決断だ。それに参加できることを嬉しく思う」とドーシー氏は述べた。
オーシャンの立ち上げは、サウスカロライナ州の田舎にあるバーフットマイニングの150年前の水力発電ダムの付近で開催されたフューチャー・オブ・ビットコインマイニング会議で発表された。バーフットマイニングはオーシャンの最初のクライアントであり、余剰エネルギーを大規模なビットコインマイニングに転換している。
オーシャンの立ち上げは、2024年4月17日に予想されるビットコインの4回目の半減期イベントの139日前である。半減期後、現在のブロックごとの6.25BTCのマイニング報酬は3.125BTCに減少し、ビットコインマイナーにとってのインセンティブが大幅に低下することになる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン