ツイッターのジャック・ドーシーCEOは、ビットコインと分散化への情熱をツイートのスレッドで表明し、先週ドナルド・トランプ大統領をツイッターアカウントを永久停止した理由を説明した。ドーシーCEOは、今回の措置は「ツイッターにとって正しい決定」であると主張しているが、それがまた危険な前例を作ってしまったことも認めている。

トランプ氏は、支持者を扇動して議会議事堂を襲撃させたとして非難され(襲撃の結果5人が死亡した)、1月7日にはツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブなど主要なソーシャルメディアプラットフォームから締め出されることになった。これらのプラットフォームは、トランプが「暴動のさらなる扇動」のためにサービスが利用されることを懸念したためだと述べている。

今日、ドーシー氏は自身のツイッターでより詳細な説明を行っている。ドーシー氏は、今回の決定が「現実的かつ重大な影響」があることを認めている。彼は、今回の決定は「自らを管理するためのビジネス上の決定を下した企業は、政府がアクセスを制限することとは異なるが、ほとんど同じように見えただろう」とも述べている。

ドーシー氏は、ツイッターの決定が「自由で開かれたグローバルなインターネットを侵食する」ことを望まないと語り、その上でビットコインの分散化モデルこそが将来的にインターネットのコントロールと管理に取り組むためのより良い方法だろうと主張している。

ビットコインのモデルこそが「インターネットが目指しているものであり、時間が経つとともにさらに実現していくだろう」と、ドーシー氏は語っている。

「私がビットコインに大きな情熱を注いでいる理由は、それが示すモデル、つまり単一の個人や組織によってコントロールや影響を受けない、原理的なインターネット技術だ」

ドーシー氏はまた、ツイッターが分散型の未来に向けて積極的に前進しようとしているとも語り、「ソーシャルメディアのオープンな分散型の標準のためのイニシアティブに資金を提供している」ことにも触れている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン