ジャック・ドーシー氏が率いる決済企業ブロックは、2024年第2四半期の業績結果を発表し、ビットコイン収益が前年同期比で9%成長したことを明らかにした。
株主レターによると、ブロックのビットコイン(BTC)収益は前年同期比9%増の26億1000万ドルに達し、四半期の総純収益は61億6000万ドルで、前年同期比で11%増の成長を示した。
ビットコイン収益を除いた場合の収益は35億4000万ドルで、前年同期比13%増であった。ブロックはビットコイン収益を顧客に販売されたビットコインの総額として認識している。
ブロックのキャッシュアプリは、四半期で41億3000万ドルの収益を生み出した。ビットコイン取引からの利益を除くと、収益は15億2000万ドルであった。キャッシュアプリは2024年第2四半期に6700万ドルのビットコイン総利益を生み出し、前年同期比で52%増加した。
ブロックによると、ビットコイン総利益の拡大は主にBTCの平均価格の上昇によるものだという。ビットコインは2024年に入ってから45%以上上昇しており、執筆時点で64,777ドルで取引されている。
一方で同社は、ビットコインの保有状況を更新し、BTC保有による7000万ドルの損失を報告した。2024年6月30日時点で、ブロックは投資目的で約8,211ビットコインをバランスシートに保有しており、公正価値は5億1500万ドルであった。同社は過去四半期に約173BTCを取得した。
ブロックの総利益は前年同期比で20%増加し、22億3000万ドルに達した。2024年第2四半期の普通株主に帰属する純利益は1億9500万ドルで、前年の1億200万ドルから増加した。

5月に、ブロックは機関投資家向けに20億ドルのシニア無担保債券を発行する計画を発表した。「この債務提供からの純収益を含めて、2024年第2四半期末には103億ドルの利用可能な流動性があった」と会社は手紙でのべた。
ブロックによると、債務販売からの資金は、債務返済、買収、戦略的取引、資本支出、投資、および運転資本に使用される予定だ。