決済サービス企業ブロック(旧スクエア)は、マイニング事業者が直面する課題に対応するため、ビットコイン(BTC)マイニングシステムの開発計画を発表した。

4月23日のブログ投稿によれば、ブロックはBTCマイニング用の3ナノメートルチップの開発を完了し、これを受けて「完全なビットコインマイニングシステム」の発表につながった。ブロックのCEOであるジャック・ドーシー氏は2021年10月、ビットコインマイニングの分散化を目指す協調的なアプローチを提案していた

「多種多様なビットコインマイニング事業者との議論を重ね、マイニング事業者が直面する課題を特定した」とブロックはのべた。「これらの洞察に基づき、マイニングの分散化を支援するという目標に従い、独自設計のマイニングチップと同時に、完全なマイニングシステムを提供する計画だ」。

ブロックは2023年5月に5ナノメートルのBTCマイニングチップのプロトタイプ設計を完成させ、当時、チップ開発の集中化がエコシステムにとって有害であると主張していた。同社はマイニングコミュニティに対し、システムに関する追加のフィードバックを求め、マイニング機の購入、メンテナンス、透明性、ソフトウェアの問題に関する課題についてのコメントを求めた。

インテルは2023年に、コスト削減策の一環として、同社のブロックスケール1000シリーズASIC(アプリケーション固有集積回路)マイニングチップの出荷を4月に終了する計画だと発表した。このようなチップは、ビットコインを含むプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のマイニングにしばしば使用される。

4月19日のビットコイン半減期は、マイニング事業者のブロック報酬を6.25BTCから3.125BTCに減少させた。このイベントは、次の半減期が予想される4年後まで、同じ作業に対する報酬が減少する中で、マイニング事業者間の競争を激化させる可能性がある。