ツイッター(現在のX)共同創業者ジャック・ドーシー氏が支援するビットコインマイニングプール「オーシャンマイニング」は、エルサルバドルにハブを開設する。
5月29日、オーシャンはエルサルバドルの首都サンサルバドルでの法人設立を正式に発表した。この法人は国際的なハブとして機能する予定だ。
エルサルバドルは当然の選択
オーシャンのマーク・アーティムコ社長は、エルサルバドルが同社にとって分散化の努力を進め、グローバルな存在感を高めるための当然の選択肢であったと強調した。彼は以下のように述べている。
「ベネズエラやEUがビットコインマイニングを禁止する法令を制定する中で、エルサルバドルの政治的姿勢は真逆であり、業界にとって希望の灯であった。」
オーシャンの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるルーク・ダッシュジュニア氏によると、エルサルバドルでのプールの立ち上げは、ビットコインを2021年に法定通貨としたエルサルバドルがさらに仮想通貨の採用を進めるのに役立つという。
「エルサルバドルはビットコイン(BTC)およびビットコインマイニングの採用の最前線にあり、オーシャンの存在がこれらの努力を進め、新たな機会をエルサルバドルおよび他の地域にもたらすと信じている」と彼は述べた。

オーシャンはまた、「ビットコインビーチ」として知られるエルゾンテなど、エルサルバドルのビットコインコミュニティの教育と発展を継続するためのリソースを提供するという。
エルサルバドルのビットコインファースト文化を再確認
エルサルバドルのビットコインオフィスの責任者であるステイシー・ハーバート氏は、オーシャンのニュースを歓迎し、同社の存在がエルサルバドルのビットコインファースト文化を再確認するものであると述べた。
「ビットコイン採用を進めるすべての企業を歓迎する」
このニュースは、オーシャンマイニングが2024年末に立ち上げられてから約半年後に発表された。同社は、分散型でノンカストディアル、透明なマイニングサービスを提供するビットコインマイニングプールを運営している。
オーシャンは、ビットコインコア開発者であるルーク・ダッシュジュニア氏が率いている。ワイオミング州に本社を置き、2011年から2017年まで運営されていたエリジウスビットコインマイニングプールの後継企業であるマムモリンの子会社であるビットコインオーシャンによって運営されている。
2023年11月、Xの共同創業者ドーシー氏は、分散型マイニングをサポートし、マイナーがビットコインから直接ブロック報酬を受け取ることを可能にすることを目指すマムモリンの620万ドルのシードラウンドを主導した。