イタリアの赤十字社は、仮想通貨寄付を通じて1カ月以内で集めた3万2000ドル(約350万円)のうち約2万2000ドル(約240万円)をローマ近郊のカステル・ガンドルフォでの先端医療基地の建設に向けに充てた。4月5日に発表した

収集した資金は、医療基地を覆う空気圧式のテントなどの購入に充てられる。イタリアの「献血デー」の期間に設置され、献血前の医療チェック向けスクリーニング所として使用される

イタリア赤十字のブルーノ・ピエトロサンティ委員長は、以下のように述べている。

「我々は、資金調達の最初の主要なマイルストーンを達成した。受け取った寄付を具体的な支援に変えることができ、ビットコインコミュニティからのこれだけの助けを受けたことをうれしく思う

今回の仮想通貨寄付キャンペーンを設定したヘルパービット(Helperbit)のダビデ・メネガルドCOOは、コインテレグラフに対し、献血デーは少なくとも向こう4カ月間隔週で実施されるとし、次回は4月19日だ述べている。「赤十字チームは、次回のイベントに向け、ビットコイン寄付金で購入した物品のさらなる導入を計画している」と話した。

同寄付プログラムは現時点で、資金調達で4BTCと目標額の113%超を集めている。1万ドル超が使用保留となっている。最初の目標では3日間で1万700ドルを集め、その後2週間で2回目のゴールである2万6000ドル近くに到達した。

基本の医療設備費は約1万3000ドルだが、さらなる先端設備には2万2000ドルをゆうに超えるという。

寄付の97%がBTCで、3%がその他の仮想通貨で、90%が匿名の寄付者だったという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン