18日の仮想通貨相場は、小幅な値動きとなっている。ビットコイン(BTC)は前日比で0.5%安の5220ドル近辺で取引されている。

ほかの主要アルトコインもイーサ(ETH)が1.25%安、XRPが1.3%安となっており、狭いレンジ内での値動きとなっている。

出典:Coin360 18時10分時点

アルトコインの中には大きな値動きを見せている銘柄もある。LISK(LSK)は前日比で約15%上昇、ダッシュ(DASH)は約8%上昇となっている。

GMOコインが18日に取り扱いを開始した。分散型ブラウザ「ブレイブ」のネイティブトークBATは、足元では前日比0.6%安と小幅な値動きとなっている。

ステーブルコインの時価総額拡大の意味

既報の通り、先週の仮想通貨相場の暴落でほとんどの仮想通貨が時価総額を減らす中、テザー(USDT)をはじめとるするステーブルコインの時価総額は拡大している。

コインメトリックスの最新レポ―トによれば、イーサリアムで発行されているテザーの時価総額は3月10日~15日の間に約3億ドル増加。USDコイン(USDC)は1億5000万ドル増加した。

ビットコインのコア開発者であるジミー・ソン氏は、こうしたステーブルコインの時価総額拡大はビットコインにとってポジティブなサインだとみている。

ソン氏は、ステーブルコインは「本質的に仮想通貨市場に参入するために待機している現金である」と指摘。ステーブルコインで資金を待機させている投資家は、ビットコインが底入れしたと判断すれば、ビットコインに投資するだろうとみている。

ビットコイン 6000ドル超えなるか

それでは今後のビットコインの値動きはどうなるだろうか。

コインテレグラフ寄稿者で仮想通貨アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、ビットコイン価格は「5600~5750ドルの範囲がレジスタスとなり、4800~4900ドルがサポートとなる狭いレンジ内での値動きになっている」と指摘する

デ・ポッペ氏は、今後の値動きを見る上で注目するのが、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物で生じたギャップ(隙間)だ。CMEのビットコイン先物市場では、週末などマーケットが休みの際にビットコインが大きく動く場合、「ギャップ(窓開け)」が生まれる。

デ・ポッペ氏は「平均してギャップの90~95%が埋められる」とし、まずは5900~6000ドルにあるギャップが最初に埋められることになるだろうと主張している。

ただし、ギャップを埋めることが「空ずしも本格的な反発を意味するわけではない」とも述べ、相場がダブルボトムを形成する可能性も指摘している。

4800ドル維持が焦点

デ・ポッペ氏は、ビットコインの今後のレジスタンスとなるのは「5600~5800ドルと6000~6100ドルのレベル」と指摘している。この2つのレジスタンスを突破しない限り、再び下値をテストする展開もあり得ると主張している。

デ・ポッペ氏は、4800ドルを割ることになれば、4200ドル、さらに3750ドルを再テストする可能性もあると述べている