クリプトコンペア(CryptoCompare)のデータによると、ビットコイン(BTC)が今週に2020年の最高値である11,392ドルまで上昇したことを受け、金(ゴールド)との相関が高まっている。BTCの日次リターンの月次相関は現在0.66となっている(相関は1に近づくほど高くなる)。

金が1,900ドルを突破し、ビットコインが高値に近づくにつれて、金とビットコインとの相関は高まり始めた。

仮想通貨(暗号資産)取引所クラーケンの7月前半のレポートでは、ビットコインと金との相関関係は低下しており、直近の相関の関係の高まりはトレンドの変化を示している可能性がある。

出典: CryptoCompare BTCと金の月次相関

金とビットコインの間の相関関係が急速に高まっている一方、ビットコインとイーサ(ETH)の相関関係は減少し始めており、BTCとETHの相関は0.56にとどまっている。

クリプトコンペアのリサーチアナリスト、ジェームズ・リー氏はコインテレグラフに次のように語っている。

「DeFi(分散型金融)に関するイノベーションとハイプにより、仮想通貨スペース内で価格がデカップリングしていることがわかり始めた。イーサリアムは成功者となっており、DeFiトークンでの利益と並んで、過去数週間ではるかに強力な利益がみられた」

BTCと金の強い相関は強気のサインか?

ビットコインがしばしば「デジタルゴールド」と呼ばれるように、金とビットコインとの相関関係の高まりは、ビットコインが価値の保存手段としての地位を固めることになるかもしれない。米連邦準備理事会(FRB)が、新型コロナウィルス対策としてさらなる追加策を検討しているともいわれており、この傾向は強まるかもしれない。

以前にビットコインと金の間の相関が高まった際にはBTC価格の上昇をもたらしたが、リー氏は状況は変わっている可能性があると指摘している。

リー氏は次のよう説明している。

「ビットコインが金との間で中程度の相関を持っていた時(約0.5)は、2018年末の近くだった。その時は、(ビットコインキャッシュ戦争の最盛期である)2018年11月前半にビットコインが50%下落し、その後ビットコインにはいくつかの反発がみられた。金はちょうど数か月前のやや循環的な下落から回復していた。当時の相関関係は、たまたまの偶然だったかもしれない」

とはいえ、世界経済とドルが新型コロナウィルスのパンデミックの影響に苦しむ中、ビットコインや金のような価値の保存手段には引き続き高い需要があると思われる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン