ブラジルで8月1日より、同国民はビットコインなどの仮想通貨のあらゆる取引をブラジル連邦歳入庁(RFB、ブラジルの税務当局)に報告する必要がある。コインテレグラフ・ブラジル版が同日に報じた。5月に公開された新規則に則ったものだ。
同国公営ニュース、アジェンシア・ブラジルによると、この新規則は個人、会社、仲介業者が対象で、売買や寄付、交換、入出金などあらゆる種類の仮想通貨関連行為を含み、毎月の報告を翌月の末日までにする必要がある。
同国の仮想通貨取引所らは、価格に関わらずすべての運用に関してRFBに報告しなければならない。しかし、海外取引所や仲介業者を使用した場合やピアツーピア(P2P)取引の場合は、月額3万ブラジルレアル(約84万円)を超えた場合に報告することになっている。
報告を怠った場合、100~500ブラジルレアル(約2800~1万4000円)の罰金が科せられる、さらに、報告を怠った取引額の1.5~3%をペナルティとして支払わなければならない。
RFBは、ブラジルの仮想通貨市場には、顧客約80万人とされる同国で2番目に古い証券取引所B3より多くの投資家が参加しているとしている。今回、新たな規則を導入することで、マネーロンダリングや税金回避やテロリストの資金調達といった違法行為と闘う意図があるとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版