Iota財団は、完全に機能する分散化に向けたIotaロードマップを進めるため、ステージングネットワーク「Shimmer」を近日中に立ち上げることを発表した。

このレイヤー1ネットワークは、分散型金融(DeFi)やノンファンジブルトークン(NFT)のアプリケーションを評価しようとするコミュニティの開発者や構築者にとって、テストネットワークとして機能する。アプリケーションをIotaメインネット上で起動する前に効率性と互換性を確立することができ、スムーズな展開が可能になる。

Shimmerネットワークでホストされる最初の主要なネットワークアップグレードは、プログラマブルなマルチアセットレジャー、スマートコントラクト、完全な分散化とシャーディングだ。

Iota財団は、オープンソースの非営利団体で、分散型台帳技術領域における研究、開発、教育など、Iotaエコシステム内の多面的な取り組みを支援するために2018年に設立された。

IOTAトークン保有者には、プラットフォームのFireflyウォレットを介して、ShimmerネットワークのネイティブトークンであるSMRをステーク報酬として獲得する機能が付与される。Shimmerネットワークは、今後数ヶ月の間にsmrトークンの配布を行い、2022年初頭にサービスを開始する予定だ。
 

Iota財団の共同創業者であるドミニク・シエナー氏は、ポルカドットのカナリアネットワークであるクサマの成功を引き合いに出して、今回の発表に対する市場の受容性は保証されていると述べた。

「クサマとポルカドットの成功に見られるように、Shimmerネットワークは、我々の野心的な開発ロードマップに重要なテストと公的な検証を提供する、インセンティブ付きのステージングネットワークになるだろう」

Iota財団は10月中旬、スマートコントラクトのベータ版プラットフォームを公開した。これは、手数料の低減と高いスケーラビリティというインセンティブを提案することで、DeFiとNFTのアプリケーションの成長を促進することを目的としている。