ソラナ基盤の分散型インフラプロバイダーであるio.netで、プロジェクトのトークンローンチの2日前にCEOが交代した。
創業者の一人であるアーマド・シャディド氏が「即時退任」し、共同創業者で元最高執行責任者のトリー・グリーン氏が新たにCEOに就任した。io.netは、GPU供給を集約し、機械学習スタートアップが従来のクラウドに比べて低コストで計算力を利用できるネットワークを構築している。
「私の過去に関する疑惑があるが、io.netが成長と成功に向けて前進するために、私はCEOを退任することを決断した」とシャディド氏は6月9日にXに投稿した。

シャディド氏はその「疑惑」について具体的に言及しなかったが、一部業界関係者からは彼がio.netが実際に提供するGPUチップの数についてコミュニティを誤導したとの批判が出ている。
ネットワークは4月28日にGPUメタデータ攻撃を受け、アクティブなGPU接続数が一時的に60万から1万に減少した。
io.netのトークンであるIOは、6月11日午前0時(UTC時間)にバイナンスのローンチプールでリリースされる予定で、9500万IOトークンがローンチ時にリリースされ、最大供給量は8億IOトークンだ。
シャディド氏の退任のタイミングは、彼がIOコインをローンチ時に「投げ売り」して「消える」懸念を浮上させた。
「これほど怪しいDePINはない」と業界評論家のバッドイングリッシュティー氏はXのフォロワー1万5300人に語った。しかし、シャディド氏はこの非難に対し、自身のIOトークンは4年間のロックアップ対象であり、投資家、アドバイザー、チームメンバーは2025年6月まで月次ベストトークンを売却できないと主張した。
また、シャディド氏は100万IOトークンを同社のインターネット・オブ・GPU財団に個人的に寄付し、「エコシステムの成長を支援する」と述べた。ただ、io.netエコシステムに引き続き関与するかどうかについては明言しなかった。コインテレグラフはio.netに連絡を取ったが、記事執筆時点で返答は得られなかった。
新CEOのグリーン氏によると、io.netでは「今後数日以内に」追加のリーダーシップ変更が発表される予定だ。グリーン氏はトークンローンチが「ネットワークの新たな成長段階を迎える」とし、「世界最大の分散型AIコンピュートネットワークを構築するという使命に揺るぎない姿勢を保ち、サプライヤーの獲得と維持、新規顧客のオンボーディングに注力する」と語った。
io.netは約2万のクラスター対応GPUをオンボードし、複数のAIフォーカス企業に対してエンドツーエンドのAI推論およびモデルトレーニングワークロードを提供しているとグリーン氏は説明した。

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