デジタル資産投資商品は先週、合計4億2300万ドルの記録的な資金流出となり、カナダの機関投資家がそのほぼすべてを占めた。

コインシェアーズのデジタル資産資金フローレポートによると、カナダの投資家は6月20日から6月24日の間に、なんと4億8750万米ドル相当のデジタル資産商品を売り払った。

この週の流出総額は、他国からの7000万ドル相当の流入で一部相殺された。米国を拠点とする投資家が4100万ドルと流入額の半分以上を占めていた。

米国以外では、ドイツとスイスからそれぞれ1100万ドルと1040万ドルの資金が流入している。一方、ブラジル、オーストラリア人それぞれ160万ドル、140万ドルとわずかな資金流入にとどまった。

全体では4億2280万ドルの流出となり、コインシェアーズによる記録開始以来、機関投資家による1週間の流出額としては過去最大となった。注目すべきは、この数字が今年1月に記録した1億9800万ドルの2倍以上であることだ。

「地域的には、流出はほぼカナダの取引所と特定の1つのプロバイダーからのみだった。流出は6月17日に発生したが、取引報告の遅れにより先週の数字に反映され、その週末にビットコインが1万7760米ドルに下落したことが原因となったようだ」

資産別では、ビットコイン(BTC)へのエクスポージャーを提供する投資商品が4億5300万ドル相当の流出と最大となった。ソラナ(SOL)商品では10万ドル程度の流出があった。

先週のBTC商品の急激な売り越しにより、年初来の資金フローはほぼマイナスに転じ、2022年中の流入額はこれまでのところ、わずか2620万ドル相当となっている。

BTC価格のショートへのエクスポージャーを提供する投資商品は1530万ドルと、この週の最大の資金流入を記録した。コインシェアーズによると、これはプロシェアーズが6月22日に米国で初めてビットコインのショート型上場投資信託(ETF)を立ち上げたことが影響した。

イーサリアム(ETH)投資商品も11週連続の流出トレンドに反して、1090万ドルの資金流入を記録した。しかし、年初来のイーサ投資商品の流出額は4億4830万ドルに上っている。

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