貯蓄能力は、将来の計画を立てるために不可欠なツールだが、インフレが制御不能になると、貯蓄に努力を重ねた人は、手痛い目にある可能性がある。一方、臨床心理学者のジョーダン・ピーターソンによれば、ビットコイン(BTC)はその逆を行くのだという。

ピーターソン氏は「お金とは何か」という番組で、ビットコイン起業家のロバート・ブリードラブ氏とともにお金について語り、法定通貨のインフレが貯蓄を選択した人々に与える影響や、ビットコインがいかに未来に希望を与えているかについて議論した。

ピーターソン氏によると、ハイパーインフレは、辛抱強く仕事に打ち込み、将来のために貯蓄をしている人々を傷つけるという。ピーターソン氏はこうした人々を「社会の柱」と表現し、文明の安全や存続に不可欠であると主張した。

「あなたは、人々が将来に対してある程度の信頼を持ち、満足の遅延が道徳的に称賛に値するような、知的な決断をすることを奨励したいのだろう。インフレはそのような人々を傷つける」

ピーターソン氏は、インフレが市場を歪めている中、彼がビットコインに興味を持ったのは、そのような歪みや干渉がないことだと強調した。心理学者によると、仮想通貨は自由な市場を可能にする。

さらに彼は、BTCは彼が言うところの未来の地平線に社会が適応するための装置かもしれないと言及する。「これは私たちが持っている唯一の血の通った装置だ。中央の政治家が管理すると思っているのなら別だが。そんなことはありえない」と語った。

ピーターソン氏は2019年、言論の自由に関する問題から購読プラットフォーム「Patreon」を離れ、BTCの寄付を受け付け始めたことでビットコイン業界に飛び込んだ。また、2021年から、BTC支持者を自分のポッドキャストに招き、仮想通貨について発信している。