インドの最高裁は、インド準備銀行(RBI)による仮想通貨関連禁止措置に関する裁判の公判を延期するとした。
インドでは18年4月に、RBIが銀行に対して仮想通貨取引を行う個人や企業へのサービス提供を停止するよう命令。これに対して、運営が困難となる現地の仮想通貨取引所は反発。政府を相手取った訴訟に発展している。
一方で、インドの仮想通貨規制ニュースおよび分析プラットフォームのクリプト・カヌーンの共同創業者であるカシフ・ラザ氏は、同国の仮想通貨コミュニティはこの延期のニュースに落胆する必要はないと、1月14日にコインテレグラフとのインタビューで述べた。
今回の裁判は過去のインターネット&モバイル協会(IAMAI)によるものだ。IAMAIは、同国のオンラインとモバイル付加価値サービス分野の拡大促進を目指し、インターネット業界の消費者や株主や投資家らに代わり政府へ要請する非営利業界団体だ。
ラザ氏は今回の延期に関して、以下のように述べている。
「今日、RBIはIAMAIが立てた代表者に応えるはずだった(中略)。インドの最高裁は今日、まずは見送ったようだ。同件は長い論争になり、丸1週間になる可能性もあると裁判所が判断したからだ。両者の言い分を聞く、完全な公判に備えるために。興味深い時間が待っている」
ラザ氏は、裁判所はこの件に積極的であり、今回の延期は、両者が正当に意見を述べる機会を与えられる良いサインだと考えるとも述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン