インドの仮想通貨取引所Mudrexが仮想通貨の引き出しを一時停止し、仮想通貨コミュニティからの反発を招いている。

1月11日、Mudrexはプラットフォーム上での仮想通貨の引き出しを一時停止した。この突然の決定により、多くのユーザーが困惑している。

同社はコインテレグラフに対し、この停止は1月28日までの一時的な措置であり、不正行為を防ぐためにコンプライアンスフレームワークを強化することを目的としていると説明した。

コンプライアンスの強化にあたり運営を停止する必要性について質問されたMudrexの共同創設者兼CEO、エドゥル・パテル氏は以下のように述べた。

「仮想通貨のように重要な分野では、コンプライアンスのアップグレードを行う必要がある。インフラが整っていなければ、不正行為に利用される可能性が非常に高いからだ。責任あるプラットフォームとして、常にシステムを整備し、サービスを向上させる必要がある」

Mudrexはインド国内で仮想通貨の引き出しを提供している数少ない取引所の一つだ。

「過去3年半にわたり、私たちはインドで仮想通貨の引き出しを提供している唯一の会社であり、今後もその方針を続ける」とパテル氏は語った。

コミュニティからの反発

この問題は、仮想通貨トレーダーのVivan Live氏がX(旧Twitter)に投稿し、Mudrexユーザーに資金を直ちに引き出すよう警告したことで注目を集めた。

投稿の中でVivan氏は次のように述べた。

「おめでとう!Mudrexが仮想通貨の出金を無効化した!私が警告しなかったなんて言わないように!まだ資金を引き出していないなら、インドルピーに変換して銀行口座に出金し、すぐに退避しよう!」

別のコミュニティメンバーであるアーカシュ・アタワスヤ氏は、取引所の意図に疑念を示し、Mudrexが「そもそも仮想通貨の引き出しを提供していなかった」と主張した。また、「価格へのエクスポージャーは提供しているが、所有権は提供していない」と非難し、「Mudrexには絶対に関わらない」と述べた。

Source: Aakash Athawasya

Mudrexはユーザー数が年間で200%増加し、300万人に達したことを報告。また、12月の取引量は20倍増加し、2億ドルに達した。

インドでは規制の厳格化が進んでおり、Bybitのような取引所が国内での運営を停止する事態が発生している。Bybitは1月12日から、仮想通貨取引、アカウント開設、注文などのサービスを制限すると発表しており、規制環境の変化を理由にインド市場から一時撤退する方針を示した。

CoinDCX、仮想通貨の引き出し機能を導入

インドの仮想通貨取引所CoinDCXは、ユーザー向けに仮想通貨の引き出し機能を開始した。

1月6日、CoinDCXのCEOスミット・グプタ氏はX上で、展開の第1段階として150万人のユーザーがアクセス可能になると発表。今後の段階でさらに拡大する計画だという。

ただし、仮想通貨の引き出しを選択するユーザーは、インドルピーの入金機能を永久に無効化する必要があるものの、ルピーの出金は引き続き利用可能だ。

仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) がBTCプレゼントキャンペーンを開催!5000円分のBTC&Nintendo Switchや、500USDT相当のBTC/USDT先物ポジションをプレゼント!【1月最新】