インド中央銀行のデジタル通貨検討が一時中断状態、インド政府の意向か=現地メディアが報道

インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は、デジタル通貨発行計画を一時的に停止している状態になっている。インドのビジネスニュースメディア、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1日に報じた。

RBIは今年4月に中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行することを検討する意向を表明。その際、CBDCの潜在的メリットと発行の実現可能性を分析することを任務とする部門間グループを立ち上げることにも触れていた。

18年8月、RBIは部門間グループを立ち上げた事実を認めた。同グループが紙幣の印刷コスト削減やデジタルトークン利用に対する人気の高まりを背景に、ルピーの裏付けのあるCBDCについて調査中であると明言していた。

現在、同グループによる調査に関して混乱が生じているようだ。詳細は依然として不明なものの、どうやらインド政府サイドの意向に変化があったようだ。

インド政府は、もはやデジタル通貨を望んではいない。政府はデジタル通貨について検討することですら時期尚早だと考えている」と、ヒンドゥー・ビジネス・ラインは匿名の情報筋が話を伝えている。

今回のRBIによるデジタル通貨に対する態度の変化は、先週、インド政府の閣僚が仮想通貨規制に絡んで述べた発言に呼応するものだ。

インド財務省の閣外大臣であるポン・ラドハクリシュナン氏は12月28日、インド下院で仮想通貨規制について発言。同氏は、相当な注意を払って仮想通貨の規制を進めていると述べつつ、ビットコイン(BTC)のような資産は当面の間、グレーゾーンの状態が続くだろうと発言したのである。

RBIが銀行に対して仮想通貨取引サービスの提供を禁止し続けて怒りを買う中、インド政府には18年に、何らかの形で仮想通貨規制に関する枠組みを整備することが期待されていた。

世界でも有数の人口を抱えるインドが、仮想通貨規制やデジタル通貨についてどのような態度を取っていくのかが2019年において、大きな注目を集めることになるだろう。