インドで仮想通貨投資事業の運営者の殺人事件 パスワード聞き出すため拷問される

インドのケララ州で、5人の人間が、仮想通貨投資事業の運営者を殺害した容疑で逮捕された。ビットコインに投資する事業で投資家から62万5000ドルを集めたが、ビットコインを狙った犯行グループにより、拷問された上で殺害された。Yahoo!Newsが9月2日に事件について報道した

報道によれば、インドのウッタラーカンド州の警察当局は8月末、地元の病院の駐車場に放置された車の中で、アブドゥル・シャクール氏の遺体を発見した。目撃者によれば、4人組のグループが遺体を車に詰め込んで、現場から逃走したという。

シャクール氏の遺体には拷問を受けた後があった。警察によれば、死亡原因は拷問を受けたことによるものだったという。

現地の警察トップによれば、シャクール氏はケララ州において、ビットコインの投資事業を行っていた。同氏は、地元の投資家から45億ルピー(約6200万ドル)の資金を集めていたという。

しかし、この投資事業は失敗。シャクール氏は、ビジネスパートナーとともにケララ州を離れていた。仲間の1人に対して、自分のビットコインアカウントがハッキングされたと語っていたという。

報道によれば、仲間の1人はこの発言を信じず、シャクール氏がまだビットコインにアクセスできると疑っていた。

8月12日に、シャクール氏は仲間によって拉致され、拷問を受けることになった。アカウントにアクセスするためのパスワードを聞き出すためだ。

現地の警察は次のように説明している。

「容疑者は、パスワードを知るためにシャクール氏に酷い拷問を加えた。それが原因により、シャクール氏が死ぬことになった。容疑者らは、彼を病院に連れて行ったが、既に死亡していた。そのため、容疑者らは遺体を車に放置し、病院から逃走した」

警察当局は、監視カメラの映像などから5人の容疑者を追跡し、逮捕した。なお警察は、この事件に関与したとみられる別の5人についても追跡を続けているという。

狙われる仮想通貨投資家

多額の仮想通貨を持っている人物は、たびたび犯罪グループの標的となっている。

昨年1月、ロシアの仮想通貨ブロガーのニャシン氏は、仮想通貨で儲かったことをネットで自慢した後、マスクをした集団に自宅を襲撃された。その後、5月に同時は自宅で変死した状態で発見された

またオランダでは、今年2月、ビットコイン投資家が警察官を装った強盗グループに襲撃された。この投資家は、1時間にわたり、ドリルを使った拷問を受けたそうだ