G20でも話題に?ロスチャイルドも投資と噂の世界基軸通貨プロジェクトの謎を追え!

先月、コインテレグラフ編集部にある情報が入ってきた。内容はなんとあのロスチャイルド系列の仮想通貨プロジェクトについてだ。なんでも「IMMO1000(アイモー1000)」という秘密結社が、何らかのリソースに裏打ちされた新たな世界準備通貨をつくろうとしているというのだ。しかもアルゼンチンのブエノスアイレスで去る7月21~22日に開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議における一節でも話題として持ち上がったというから驚きだ。これら情報を一笑に付すのは簡単だが、仮想通貨を取り込んだ新たな通貨体制や超国家的な通貨について考える意義は十分にある。そこで今回、IMMO1000の実態を探るべく調査を開始した。​​

超国家的な通貨についてはこれまで多くの学者が提案してきた。例えばジョン・ケインズは1940年に世界基軸通貨「バンコール」を提案。これは実現に至らず、その後金本位制となりドルを基軸とした国際通貨体制=ブレトン=ウッズ体制がプラザ合意まで続いたのは周知の通りだ。近年では、リーマンショックで銀行やドルへの信頼が失墜する中、2009年に超国家的なビットコインが登場したのには歴史の胎動を感じさせられる。

そんな中、テザー等の話題とともに「各国の財務官僚の議論にも挙がっている」IMMOとは一体どのようなプロジェクトなのだろうか。コインテレグラフ編集部に届いたメールに添付されていた秘密結社「IMMO1000」の内部文書によると、「IMMOプロジェクトは世界的準備通貨を目指す仮想通貨」だという。得られた情報から推定すると、何らかの資産に裏付けされたステーブルコインである可能性がある。

さらに、IMMOには最高統治機関として「High1000」というグループが設置されているとあり、仮想通貨業界で大きな影響力を持つメンバーで構成されているらしい。入会申請を承認することができるのは既存のメンバーだけで、米大学発の秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」を彷彿とさせる。

そこで我々コインテレグラフ日本版編集部はこのHigh1000」へ潜入するべく、入会申請してみることにした。

 

IMMO基金のサイトから「秘密結社」への参加申込をしてみた

編集部はまずチェコの首都プラハに本社を置く「IMMO基金」のプロフィール中から、入会申込画面(https://high1000.io/)にたどり着くことができた。

黒い背景に白いロゴとテキストだけというシンプルなデザインは、いかにも秘密結社らしい。

その後、氏名、職業、仮想通貨分野での経験を記入。ここまでは簡単だ。

問題は4番目の質問だ。

「あなたがこれまでに達成した仮想通貨界での実績は何ですか?」

実績として挙げて問題ないかは微妙だが、ここは仮想通貨メディアへの執筆経験について記入し次に進む。

そして5番目の質問は、謎の多いこのプロジェクトについてどれだけその「エッセンス(本質)」を知っているかを尋ねるものだった。

もちろん、ここはYESを選択して進んでいく。

そして次に来るのが「IMMOプロジェクトにどう貢献できますか」という質問だ。

「IMMOトークンへの投資」以外に影響力をもつ「インフルエンサー」として、またはアドバイザーやPR等の選択肢があった。

いずれにも該当しない場合は、「その他(Other)」を選択し説明できるようだ。

そして第8番目の質問。「既存メンバーからの推薦はありますか? その人の名前は?」

仮想通貨コミュニティはまだまだ狭い世界で、顔見知りは多い。「High1000」のメンバーを知っている可能性はあるが、今のところ特定はできないので、ここはNOとした。

申込の最後に、提供したすべての情報が真実であることを誓うサインをして終了だ。

 

IMMO基金からメールが届く!

IMMO1000への入会申込が済んでから約8時間半。「high1000@immo.foundation」なるアドレスからメールを受け取る。

そこには「IMMO エッセンス」と「IMMO 規範」というタイトルの添付ファイルが。仮想通貨界でよくいわれる「ホワイトペーパー」ではないのが特徴的だ。

「IMMO エッセンス」には「本源的価値によって担保された世界準備仮想通貨」との宣言に続き、IMMOの主要機能や法的構造、そしてトークン経済圏やHigh1000コミ ュニティについての概要が記されている。また冊子の法的保証者として、監査業者であるデロイトの記載があった。

以下は、IMMOが実現するとされる信用システムのチャート図だ。

意外だったのが、IMMOの最高統治機関とされるHigh1000は透明性を重視しており、「何千人もの参加者は公開され誰が参加しているかが分かる」ということ。入会は招待制だが、秘密結社というよりもコミュニティ的な性格も持ち合わせているとみられる。

「IMMO High1000の規範」はメンバーに適用されるルール、権利、特権、および選抜の基準を説明する15ページの文書だ。

この文書では、High1000の参加者は下記の4つのグループに分類される事がわかった。

  • IMMOエヴァンジェリスト
  • IMMO投資家
  • 101-300
  • 301-1000

そして、各グループには独自の選抜基準、特典、ルールがある事も判明。

例えば、以下は最も上位と思われるグループへの参加条件となる。

  • 大きな仮想通貨会議 (Blockshow、Consensus、Devcon3等)でスピーカーを務めている。
  • 仮想通貨に関するサイトを運営かつトップ50位以内の成績を長期保持。
  • 仮想通貨に関連する会社の顧問、技術、財務に携わる者、またはビジネスへの革新的なアプローチを持つスタートアップ企業の創設者である。
  • SNS上に多くのフォロワーを持っている。

なかなかハードルは高そうだ。

 

基金から更に連絡が・・・

さらにこの3日後、同じアドレスから新たなメールを受け取った。

そのメールには、すでに受け取った「IMMO文書」をよく学んだ後に、第二の参加申込フォームを記入するように指示があった。

今度は以下のような質問に答えつつ、所属するグ ループを選ばなくてはならないようだ。

  • 「あなたがスピーカーとして参加した事のある仮想通貨の会議名を記入してください。」
  • 「今年はどの仮想通貨関連の会議に出席する予定ですか。」
  • 「仮想通貨のICO評価サイトにて (ICOBench、ICODrops等) 専門家リストに入っていますか。」
  • 「あなたはアドバイザーの経験がありますか?」
  • 「あなたはSNS等で多くのフォロワ ーや大きなコミュニティを持っていますか?」

そしてずばり「あなたはHigh1000の既存のメンバーから推薦されていますか」との質問だ。

 

結論:秘密結社の中枢には入れなかったが・・・

御覧の通り、秘密結社「IMMO High1000」の上位グループに入るのは容易ではないようで、今回の調査では実態がわからないままとなってしまった。

一方で、イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリンは今年5月、ロスチャイルド系の金融グループがもつ影響力に疑問を投げかけている。

どうしてこのタイミングでわざわざこのような話題を出したのか、憶測を呼んだのも事実だ。

コインテレグラフ日本版では、今後も情報が得られ次第公開していく。

情報提供:NAVA FUND。不動産やデジタル資産に特化したファンドである。