ブロックチェーンの分散型台帳技術や仮想通貨を活用してIDとスコアリングを軸に自己実現をサポートしようとするプロジェクト「AIre(アイレ)」を進める注目企業がある。IFA社だ。個人情報保護や金融に関する規制部分を最新テクノロジーで解決しようとしている。このIFA社で取締役CMOを務める大坂亮平氏がコインテレグラフジャパンに今年の振り返りと2020年の注目点を語った。
2019年の仮想通貨業界の注目ポイント
個人的にはKuCoinへのARCSの上場です。全体としては一般的な社会への実用の普及に向けた動きがより具体的に進んできた、と言う印象です。ただし、よりCryptoに関しての認知や周知は継続的に業界としては必要だと感じています。
2020年、仮想通貨やビットコインにとって大事なキーワード・テーマは?
やはり「デジタルマーケティング」が大事なテーマと考えています。
現状ではまだまだ顧客購買単価や獲得費用、属性など細かなエビデンスが足りておらず、そういった具体的な数値をカンファレンスやオンラインで伝えていくことで他業界からの参入が見込まれると感じています。
オンラインで行われる事象である事を考えればオートメーションなどの技術との融合も一つの大事なテーマだと考えています。
2020年の仮想通貨以外の注目ポイント/技術/トピックは
注目している事は経済面での中国の動向です、テクノロジーの分野や投資なども含めて国としての勢いをやはり感じています。
その勢いは特に日本から見れば学ぶべき事が多くあり、取り入れていかなければいけません。
2020年末のビットコイン最高価格と最低価格の予想(ドル建て)とその理由
最高価格:10000
最低価格:8000
来年はいくつか重要な仮想通貨のガイドラインが決まってくると感じています。当然規制が強くなる、と言う考え方もありますがきちんと整備されれば他の参入が見込まれます。今年よりは推進するのではないでしょうか。
ビットコイン以外で注目のコインは?
デジタル人民元は注目している人が多いでしょう、自分もその一人です。
あれだけの勢いがあり、人口の多い国のイノベーションですから当然の如く注視しなければいけません。この動きに関しては非常に期待をしています。
最後に
IFA株式会社はブロックチェーンをはじめとする新たな技術を活用し、情報を可視化し個人の情報に価値を結びつけるプラットフォームを提供し、人々がより豊かな生活を送れるサポート致します。日本国内だけのサービスにとどまらず、アジアや欧州での展開も視野に入れています。
私たちは、開発、運営を行うビジネスエコシステム「AIre」を通じて、すべての人が「自分の情報」に対して主権を持つ世界の実現を目指しています。AIreプロジェクトは上記思想に共感を持った各国のプロフェッショナルが集まり、2017年に立ち上がりました。
情報銀行ではユーザーの情報をIDにしてあげることで、個人間の情報取引、情報の収益化、融資・資金調達、信用スコアリング、プライバシー保護、等、既存の問題を解決することが可能になります。 AIreで提供する情報銀行とAPI連携を行うことで、企業側はより詳細なデータ分析を行うことが可能になり、よりユーザーフレンドリーなサービスの提供が可能になります。ユーザー側は情報をAIreに登録することにより、企業に公開する情報をユーザーが選択でき、情報を提供することによりインセンティブを得ることができます。昨今情報の扱い方について様々な意見がありますが、AIreで提供するプラットフォームではユーザーのプライバシーを第一に考え、公平性を確保しながらデータ取引をより身近なものにします。
IFA株式会社 取締役CMO 大坂亮平
▼Twitter https://twitter.com/saitotakotokai?s=20
▼LinkedIn https://www.linkedin.com/in/ray-osaka/
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