IBMのブロックチェーンプラットフォーム最新版 マイクロソフト「アジュール」とアマゾン・ウェブ・サービスをサポート

IBMは、法人向けブロックチェーンプラットフォーム「IBMブロックチェーン・プラットフォーム(IBM Blockchain Platform)」をアップグレードし、マルチクラウド化およびマルチメットワーク化したと発表した。従来同プラットフォームは自社クラウドサービスのみ対応していたが、新バージョンはマイクロソフトの「アジュール(Azure)」、アマゾンの「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」など複数のクラウドサービス上でも実行できる。

新たなIBMブロックチェーン・プラットフォームは、開発者が必要に応じてブロックチェーンネットワークを拡張できるようにする開発・運用自動化プラットフォーム「クーべネティス(K8s,Kubernetes)」を通じて利用可能になる予定だ。

また新バージョンは、さまざまなシステムや組織が連携できるインターオペラビリティ(相互運用性)を特徴としているという。IBMのウェブサイトによると、ブロックチェーンの参加者は、プライバシー管理環境が異なる場合でも、複数のクラウドネットワークにおいて管理できる。

ブロックチェーン系ニュースサイト、レジャー・インサイトの記事によれば、IBMブロックチェーン部門のCTO、ガリ・シン氏は、マルチメットワークに対応した利点を次のように例えた。

「顧客は『我々はXYZ社を設立したいのだが、XYZ社はアジュール、AWS、オラクルと契約している』と話した。『(複数の)ネットワークに参加するには、どのようにピア(ノード)に接続できるようにし、また(IBMは)どのようなサポートが行えるのか?』(中略)ハイパーレジャー・ファブリックにあるすべての優れた機能を実際に活用できる。顧客が必要なことは、どこでもサポートできる。IBMと協力したいネットワークもサポートできるが、そうでないネットワークもある」

記事によると、IBMのブロックチェーン・プラットフォームは、リナックス財団が推進する法人向け分散型台帳技術(DLT)プラットフォーム「ハイパーレジャー・ファブリック」の1バリエーションという位置づけだが、基本的には同じものだという。違いは、IBMが追加した利用しやすいツールにあると述べた。これらツールは、許可されたネットワークを立ち上げ、管理・運用・管理権限の割り当てや、コンセンサスメカニズムの作成など、必要な作業を支援し合理化するという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版