大手仮想通貨取引所フォビは、2019年に仮想通貨マイニングで大幅増収となった。フォビのマイニング部門であるフォビ・プールは、2019年の営業収益が18年比547%増加し、3億2000万ドル(約350億円)となった。

フォビは3月19日にマイニング事業の2019年の年次財務報告書を発表。営業収益の大幅な増加に加え、フォビ・プールの営業利益は218%増の630万ドル(約6.9億円)となった。

フォビのマイニング事業を牽引したのは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)だ。19年にフォビはステーキング事業を拡大し、25のPoSプロジェクトに参加。フォビ・プールは参加したプロジェクトの半分以上で上位3位のノードとなっていたという。

またプルーフ・オブ・ワーク(PoW)では、ハッシュレート分布で上位5つのマイニングプール内に位置したこともマイニング事業に寄与したという。フォビ・プールの利益の少なくとも23%はPoWのマイニングによるものだった。

2020年のロードマップ

フォビ・プールは、報告書の中で2020年のロードマップにも触れている。フォビはPoSプロジェクトへの参加をさらに拡大させ、PoWによる収益を19年比で20%増加させたいとしている。

またPoWマイニングについても、新規と既存のコインの両方でマイニングを拡大させ、マイニングプール事業の拡大を進めるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン