ソラナのネイティブトークンSOLは、10月7日時点で230ドルを記録し、9月25日に付けた直近安値191ドルから約20%上昇した。この回復の背景には、米国で現物ソラナ上場投資信託(ETF)承認への期待感がある。

米SECが9件の現物ソラナETFを審査へ

10月はETF関連の動きが注目される月となっており、米証券取引委員会(SEC)による複数の審査期限が今週に迫っている。

この審査が、SOL価格が新たな高値圏に突入する追い風となる可能性がある。

SECはヴァンエック、カナリー、フィデリティ、グレースケール、フランクリン・テンプルトンなどが提出した9件のソラナ現物ETF申請について、10月11日に決定を下す見込みだ。

さらに、ビットワイズと21シェアーズの申請についても10月16日までに最終審査が予定されている。

仮想通貨系ユーチューバーのラーク・デイビス氏は月曜のX投稿で次のように述べた。

「ソラナにとって重要な週だ。現物SOL ETFの最終期限まであと4日。承認される可能性は非常に高い」

ブルームバーグのETFアナリストも、SECの新体制と規制明確化を根拠に、承認確率を95%と予測している

Spot crypto ETF approval odds. Source: James Seyffart

また、ポリマーケットの予測市場でも投資家の期待は高く、「2025年にソラナ現物ETFが実現する確率は99%超」とされている。

SECがデジタル資産ETFの包括的上場基準を導入したことで、資産ごとに個別ルールを設ける必要がなくなり、承認プロセスが大幅に簡素化された。

アナリストのHODL Gentleman氏は「もしソラナETFが承認されれば、SOLは機関投資家による本格的な採用フェーズに突入する」とXで期待感を示している

ETF承認は、数十億ドル規模の資金流入を呼び込む可能性がある。

実際、7月2日に上場したREXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF(SSK)は、初日の取引高が3300万ドルを超えた。

グレースケールがソラナ連動型ETFでステーキング機能を導入したことも、SOLの強気見通しを後押ししている。

SOLは300ドル突破へ?

テクニカル的には、SOLは日足チャート上で2つの「ブル・フラッグ」パターンを形成しており、価格が300ドル超に向かう可能性を示している。

ブル・フラッグとは、急上昇後の一時的な保ち合いを経て、上抜けした際に再度上昇が加速するチャートパターンだ。

SOLのチャートでは、まず9月25日以降に形成された小さなブル・フラッグがあり、上限である233ドルを突破すれば、理論上の上昇目標は290ドル(現水準から25%上昇)となる。

SOL/USD 日足チャート Source: Cointelegraph/TradingView

さらに、8月初旬から形成されているより大きなフラッグも確認されており、こちらのパターンでは345ドル付近までの上昇が示唆される。

実際、SOLは10月2日に212ドルのフラッグ上限を突破しており、このブレイクアウトが継続すれば約50%の上昇余地があると見られる。

アナリストのネコズ氏も、上昇チャネルを用いたシンプルなテクニカル分析でSOLの目標価格を346ドルと予測している

SOL/USD 日足チャート Source: NekoZ

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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