プライバシーコインのダッシュ(DASH)が過去1か月で385%超の急騰を見せ、仮想通貨市場のトップパフォーマーの1つとして注目を集めている。
この上昇は、ライバルのジーキャッシュ(ZEC)の最近の急騰とほぼ同じ軌跡を描いており、DASHも同様の決定的なブレイクアウトを準備している可能性がある。ZECが8年ぶりの高値に達した爆発的上昇を再現する展開も視野に入る。
DASHはどこまで上昇できるか
ZECとDASHはいずれも2017年以降続く長期下降チャネルというほぼ同一の構造を持っており、2025年後半にブレイクアウトを試みる動きを見せている。
ZECは9月下旬に下降チャネルの上限トレンドラインを突破し、わずか数週間で約60ドルから390ドル超まで634%急騰した。
このブレイクアウトによって、複数のレジスタンスラインがサポートに転換した。中でも200-2W指数平滑移動平均線(EMA、青い波)、および0.236と0.38のフィボナッチ・リトレースメント水準が重要な節目となった。
さらにZECの相対力指数(RSI)は、通常の買われすぎラインである70を大きく超えて上昇し、強烈な強気モメンタムを示した。
月曜時点で、DASHはまさにZECが急騰前に位置していた地点にあり、7年にわたる下降チャネルの上限付近をテストしている状況だ。
RSIは78.70付近にあり、ZECのピークを下回る水準にあることから、まだ上昇余地が残されているとみられる。
チャネル上限を明確に突破すれば、DASH価格は0.236フィボナッチ・リトレースメント水準(約98ドル)を目指す可能性があり、現在値から最大400%の上昇余地があると予想される。
強気シナリオを崩すリスク要因
ただし、DASHはこれまで2018年、2021年、2022年に同チャネル上限をテストするたびに、85〜97%の大幅調整を経験している。
現在も98〜100ドルのレジスタンスゾーンを再び試しており、買い勢いが鈍れば過去と同様の下落局面に入るリスクがある。
最初のサポート候補は200-2W EMA(青い波)にあたる69ドル付近で、11月から12月末にかけての反発ポイントになる可能性がある。この水準までの下落は約20%の調整となる。
売り圧力がさらに強まれば、DASHは2026年前半に50-2W(34ドル)および20-2W(34.65ドル)EMAをテストする展開も考えられる。
最悪のケースでは、2026年までに14〜16ドルの下限トレンドラインを再テストし、長期下降チャネル内で新たなサイクルを完結させる可能性もある
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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