ピア・ツー・ピア(P2P、対等な者同士)でのビットコイン取引サービスを手がけるHodlHodl(ホドルホドル)が27日、中国人トレーダーの利用が可能になったと発表した。人民元安が進む中、ビットコインに対する中国人の需要が高まっていると言われている。
「すべての中国人がホドルホドルに参加してトレードすることを歓迎する」
27日に更新したブログの中で、ホドルホドルは中国人トレーダーの取り込み路線に踏み切ったことを発表した。
ホドルホドルによると、グーグル検索で制限のある中国人はこれまでホドルホドルでの登録プロセスを完了することができなかった。しかし、キャプチャ(Captcha)の設定を変えることで、中国人もアクセスできるようになった。
ホドルホドルは、中国人に対して以下のような利点を呼びかけた。
- ホドルホドルは、ほぼすべて中国語に翻訳されている。
- 中国語でのサポートもある。
- 追加的な手数料なしでカウンターパーティーを探す手伝いをする。
中国とビットコイン
中国政府は、国内での取引所の運営を禁止している。ただ、OTC(店頭)取引を中心に中国人によるビットコインをはじめとした仮想通貨取引は続いており、マーケットへの影響力も健在とみられる。
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また、最近では、米中貿易戦争の激化に伴う人民元安により、資産の逃避先として中国人トレーダーがビットコインを選んでいるという見方も出ている。
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