香港の規制当局が、デジタル通貨のユースケースを研究しており、来年の第1四半期までにレポートを発表する計画だ。香港の地元紙EJインサイトが報じた。フェイスブックのリブラ・プロジェクトが後退する中、中国をはじめ各国でデジタル通貨開発に向けた機運が高まっている。
今回の共同研究は、香港金融管理局(HKMA)が6日に発表した。また、香港の中央銀行はタイの中央銀行と5月に覚書を交わしており、CBDC(中央銀行デジタル通貨)のクロスボーダー送金への適用を目指す「プロジェクト・ライオンロック・インタノン」を進めている。
香港の中央銀行の幹部によると、デジタル通貨は銀行間での決済に使う予定。個人ユーザー向けではないという。
6日は、ECB(欧州中央銀行)はデジタル通貨の発行を検討するべきという提言をEUが準備していると報じられた。
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