11年ぶりに冬眠状態だった仮想通貨(暗号資産)ビットコインが確認される中で、足元では過去24時間で2%マイナスの9500ドル台で推移している。この移動が確認された20日午後11時50分ごろから翌午前1時にかけて急落したビットコインだが、過去に古いビットコインが動くたびに大規模な価格変動があると指摘する声も上がっている。

coin360

(出典:Coin360 5月21日午前11時40分)

BitcoinBirchはツイッターでこれまでに数回、今回のように過去にマイニングされた50BTCが移動した際には価格の大きな変動があったことを指摘した。

「もし彼らが売っているとしたら、大規模な上昇の前に売る習慣があることを知っておくと安心するね」

さらにブロックタワーキャピタルのアヴィ・フェルマン氏も2009年のビットコインが2017年に移動した際には2週間で28%上昇したことを指摘した

ただ、今後の価格についてはアナリストの間でも下落するとの意見もある。

著名仮想通貨アナリストのDonAlt氏はTheCryptoDogが「9600ドルを回復できなければ大きく下落すると思う」とのツイートに以下のように返信した

「同意する。価格が9600を超えなければ上昇する可能性はゼロだ」

動かしたのはサトシではない?

話題となっているビットコインは、21日に、ビットコインが誕生した1ヶ月後に3654ブロックで作成された50BTCが2つのアドレスに動かされた。一部が仮想通貨取引所コインベースに到達した形跡があることがわかっている。

これについて、ビットコイン創設者のサトシ・ナカモトが移動したのではないかという説も出ているが、ハル・フィニー氏の遺族やアダム・バック氏などが否定している。