仮想通貨ビットコイン(BTC)は日本時間4月3日の未明に一時7300ドルまで急騰した。現在は再び7000ドルを下回っている。複数のトレーダーが6900ドルのレジスタンス突破を分水嶺と見ていたものの、突然の急騰に反応できなかったようだ。

(出典:Coin360 日本時間4月3日午前7時時点)

ビットコイン7300ドル突破の背景

ビットコインと米国株に乖離が出始めているのは確かだ。米国で申請された新規失業保険申請件数が2週間で1000万件に到達したと報じられる中、ビットコインは一時15%近くの上昇を記録した。また有事の際の安全資産として知られる金(ゴールド)は2%近く上昇した。

クオンタムエコノミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏は、「大規模な現金保有フェーズがついに終了して投資家が再びマネーを元に戻す準備ができているようだ」と分析した

3月に仮想通貨市場が暴落した理由は投資家による手持ち資産の現金化というのが大方の見方だ。

米国の代表的な株価指数であるNYダウは4月2日、2%の上昇で取引を終えた。

2020年第1四半期(1ー3月期)にビットコインは一時3700ドル台まで下落したものの、全体を通して12%のマイナス。ダウの26%マイナス、S&P500の23%マイナス、ナスダックの15%マイナスと比べてパフォーマンスが良かった。

また、ビットコイン価格と相関関係があるとされるステーブルコインのテザー(USDT)の発行量も3月1日以降で急増していることが報告されている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン